有害な建材と家具に囲まれた生活1. シックハウスで体調を崩す方は、化学物質過敏症ですので、環境を整え有害なモノを食べないことです。 薬・添加物・農薬・遺伝子組換え食品を一切絶つことは基本です。オーガニック100%生活をする、ということ。 スーパーの食品には添加物や農薬の不安がありますので、その危険性については、ブログにて様々な角度からお伝えしています。 スーパーに行かないこと、そして、生活空間にある多くの危険を排除していくことが大切です。 普段の生活においては、スキンケアなど肌から入り込む化学物質と、空間から吸入する化学物質があります。 空間から粘膜吸収してしまうのは、毎日生活している住居や職場空間に漂う建材・消臭剤などの生活用品です。 建築材も石油系で作られた製品がほとんどですので、体に有害性があります。 10年ほど前から、ホルムアルデヒドが問題になってきたことから、15年以上前に作られた住宅環境と比較しますと、現在は良くなってきているそうですが、シックハウスに苦しんでいる人はずいぶんいるとのこと。 化学物質を使わない方向でお願いをしない限りは、石油系の接着剤を使った合板、集成材、ビニールクロスなどの建材が使われます。 そして、現在の住宅はペアガラス煎りのサッシを使い、断熱性の高い機密した住宅が増えているので、家具や建材から出ている有害な化学物質を粘膜吸収しやすいのです。 これらの濃度が高い住宅は、シックハウスと呼ばれています。 では、どのような建材であれば体に良いのか。 合板、集成材、ビニールクロスなどの建材など不自然な材料ではなく、自然素材である、無垢の木、壁は漆喰を使った家。 食と同じく環境汚染がない時代のもので、昔の建築方法である自然素材でできた木造建築です。 もちろん、量産されていない自然の材料ですから値段が高くなります。 食の問題と同じです。 不自然に量産されたものは有害性がありますが、価格が安い。 有害物質のない昔の日本家屋の建て方だったのは、高度成長期の前の時代。 現在のような化学物質漬けになったのは、食も家屋も同じく昭和40年代に入ってからです。 先日、70才の方とお話しする機会があったのですが、浜松市では58年前に近所の田んぼで初めて農薬が使われて話題になったそうです。 中学生になったばかりに起きた出来事で、危険を感じたことからよく覚えているとのことでした。 そのようなことから、50年ほど前から農薬を使うことが増えていったのですね。 店主の自宅は、15年前に建てた家ですので、よくない建材が使われていたようです。 その当時は、合板、集成材、ビニールクロスの危険性についての知識もなかったし、予算と地震についてが、最大の関心でした。 予算はオーバーしましたが、鉄骨で基礎をしっかりと行ったので地震対策について満足していました。 2年ほどまえから、化学物質に対して反応が強くなってきたことから不安があり、シックハウスの原因となる建材を使っている所はリフォームしたいと考えるようになりました。 1階が仕事の事務所と駐車場で、2階と3階が住居です。 1階が倉庫仕上げの事務所でしたので、一番空間が良くないそうです。
リフォーム前の、たま屋事務所 住空間は、床と天井の建材が大きく影響を受けるそうです。 倉庫が仕事場の人もいるわけですから、有害物質が出ない建材を使った空間でないと、体によくないということになります。 そんなことで、先月、仕事と日常生活だけで精一杯の毎日の中を、一大決心をしてリフォームしました。 建材は天然の素材を使い、合板を使った家具も処分して、無垢材の家具を入れました。 マイナスイオン発生装置などありますけれど、天然の木によるマイナスイオン効果の方がいいに決まっています。 空間に化学物質がなくなりますと、自律神経にも心にもよいのです。 明日は、リフォーム後のたま屋事務所をお見せします~ 参考 神崎隆洋『いい家は無垢の木と漆喰で建てる』 菅原明子『天然素材住宅で暮らそう』 2014.4.4
有害な建材と家具に囲まれた生活2. 自宅1階の事務所のリフォームを行いました。 倉庫の作りの事務所でしたので、床と天井がよくないので、床は無垢材で、天井と壁は自然素材のものを貼ってもらいました。
シックハウスで体調を崩す方は、化学物質過敏症ですので、環境を整える以上に、化学物質を食べないこと、薬・添加物・農薬・遺伝子組換え食品を一切絶つことが基本です。つまりオーガニック100%生活をすること。
シックハウスの原因となるのは、以下の三点です。
ビニールクロス 現在の住宅の壁と天井の内装仕上げ材。 種類が多く価格が安い。 石油が原料のプラスチック素材で、柔らかくするために可塑剤が入れられているため、揮発性ガスが発生する。仕上げるときにはホルムアルデヒドが入った接着剤が必要となる。 昔は、漆喰で仕上げていた。 漆喰は、調湿作用があり人の体にやさしい材料。
合板フローリング 薄い板を接着剤(ホルムアルデヒドが発生する)で重ね張りしたもので、伸び縮みが少なく反らない。 主として、3種類あり、ボール紙とベニヤ板でできたもの、紙とビニールでできたもの、木くずを化学薬品で固めたもの。 高級住宅などでも使われているそう。 一枚板である無垢材は、生きた木であり反りや伸び縮みがおこるが理想の材料。
集成材 一般の建売住宅、アパート、倉庫などで、ローコストの土台には、米ツガか集成材が土台となっている。 米ツガは、輸入されたマツ科の木で、湿気や腐りに弱いので防腐剤が注入されている。 集成材は、子片を接着剤で張り合わせたもののことで、輸入した白い松(ホワイトウッド)・ドイツトウヒ、スウェーデンプルース、ロシアエゾマツなどの木の集成材が多い。 接着材の有害性と、高温多湿の日本には合わない木であることが問題。 無垢のヒノキか栗が、日本の環境にあった材料。
今回のリフォームでは、クロスは石油系でない天然材料のものを使い、ホルムアルデヒドの出る接着剤は使いませんでした。 セラミックの粉で接着しました。 また、リフォームの際に、以前の壁が残った所には「クレイ」を塗りました。 「クレイ」は、オーガニックたま屋の店舗の壁にも塗ってあります。 名前の通り、泥で、天然材料で漆喰と同じ効果があります。
フローリングと床下は無垢材を使いました。
そして、合板の机などの家具類は、処分しました。 机はとりあえず、お店の棚でも利用させてもらっている浜松市の「キシル」さんのヒノキの机を買いました。 足りない家具については、これからは無垢材の木の家具を揃えていきたいです。 無垢材の家具も、空間をガラリと変えてくれます。 生きている木が、ここにいる、という感じです。 たま屋事務所 リフォーム後 ※荷物が片付かないため、一部のみ。
中央にある、白い家具は、4年前に購入したものでホルムアルデヒドが抑えられている「F☆☆☆☆」のマークを持つものです。 価格が高くなりますが、化学物質過敏症が重症でなければ、このマークのあるものでしたら、安心できます。
右側の机は、「キシル」さんの天竜のヒノキ無垢材で、塗装は天然由来の植物系オイル仕上げです。 本箱は、無垢の杉の木で注文をしました。
考えていた以上に住空間がとてもよくなりましたので、今までの空間に有害物質が漂っていたことがわかりました。 1階が快適な空間になった感動から、住居である2階と3階も天然素材でリフォームすることが、楽しみになってきました。 がんばって貯金しなくてはなりません。
本日は、店主藤田の53才の誕生日です。 「50代になったら、このような人物になりたい」という全ての理想は満たしていませんが、50代はあと7年間あります。 焦らず理想の自分に近づきたいと思います~ 今は、活動してきたことがカタチとなり達成する60代を夢想中でございます。
お客様とお話しをしていますと、化学物質に反応し始める人で50代前後の方も少なくはありません。 今まで、ケミカルなものを気にしないで使ってきた方は、要注意です。 花粉症と同じで、許容量を越して発病する人がおります。
F☆☆☆☆(Fフォースター)とは 2003年3月21日の壁紙の日本工業規格(JIS)改正により、ホルムアルデヒドの放散量の性能区分を表すために新たに表示することが決められました。 ☆☆☆☆(Fフォースター)は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務づけられています。 ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。
参考 神崎隆洋『いい家は無垢の木と漆喰で建てる』 菅原明子『天然素材住宅で暮らそう』
浜松市周辺において、食と住環境問題に意識の高い経営者が展開している、天然住宅や無垢材の家具を制作されている所を探しています。 また、オーガニック材料の商品の企画をしている所も同じく探しています。 情報がありましたら、ぜひご案内ください。 2014.4.5
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