乾 久子 ~n次元の世界~

 
 
 
2025年8/3(日)まで、御前崎市の「静岡カントリー浜岡コース&ホテル」の3階で『乾久子展』が行われています。
猛暑ですが、現代美術系に関心のある方にはどうしても見てもらいたい展覧会です。

静岡カントリー浜岡コース&ホテル ←クリックで開きます
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今日見ているアートについて、批評は自由です。
私が今日見た乾さんの作品について感じることによりでてきた「ことば、表現」はひとり言で。
違っていたら恥ずかしい、とは思わないが出てこなかった「作品へのことば」を会場に置いてあったパンフレットで見つけると「見つけられなかったことばの表現が沁みてくる」のでした。
 
 
 
 
 
 
 
乾久子 作品批評

1997~1999年の作品について
「内臓を思わせる形態が渦巻く線によって表現されている。それらの作品は内部に閉じ込まれていたエネルギーを一気に噴出させたような勢いと熱を帯びていた」と池本朱希さん。
 
 
 
 
 
2021年の作品について
「一度描かれた線は動かない、という常識的な鑑賞に抵抗する。・・彼女の描いた線は動き続ける」と曽布川祐さん。
 
 
 
 
2013-2020年の作品について
「線が回転しながら上昇と下降を繰り返し、一種の螺旋運動をつくっている様子は、雲の生成を空で眺めている感じがする。これらの線は、アーティストの内部の気象かもしれない」と港千尋さん。

乾さんの作品には「ことば」が必要だ、と思います。
難しく捉えることではなく、みることによりその人の持っていることばが出てくることにより、乾さんの作品に近づけたとか、そういう意味で鑑賞者側の「ことば」を必要とします。
 
 
藤田、乾さん、乾さんの夫

今回の回顧展で、25年位前に乾さんのアトリエで見て衝撃を受けながらもエネルギーをもらった作品に再会できて感動しました。
自分の住む地方都市で、このような活動をしている女性がいることで自分が救われた、ことなどを懐かしく思い出しました。
 
 
会場に行く途中、地図をみて気になっていた「福田魚市場」「掛川市大東総合運動場」に寄りました。
御前崎が近づくにつれて巨大な風力発電が遠州灘沿いに現れたのは悲しかった。
若い人達は、カッコイイ、と思うそうですが。

磐田市周辺から御前崎市まで、私がお休みの日に静養している浜名湖入口付近の遠州灘沿いとは風景が違いました。
遠州灘の前にたくさんのメガソーラーと工場があり、遠州灘が工場のプライベートビーチみたいに見えました。

メガソーラーは遊休地に増えて不自然な風景ですが、さらに風力発電があると電磁波に弱い私は息苦しくなってきます。
そして、夏場に苦しくなる原因不明の湿疹に痒みが出てきます。